モチベーションアップのポイントは「見返り」と「思いやり」

知人にクリエイター系の仕事をしている人間が多いので、よくフリーランスのあるある話に花が咲きます。
私は今でこそ会社勤めですが、前職は自営で音楽関係の仕事をしていたので、話に入っていきやすく、会社員目線からものを捉える事もできるので偉そうに意見を述べることもしばしば。

毎度おなじみの話題ですが、クライアントさんによってモチベーションが大きく変わってくるという話になりました。

 

音楽クリエイターを生業にしている友人が2人のクライアントさんを引き合いに出して熱く語っていました。
分かりやすくするために具体的な内容にしますが、個人情報を守るためにフェイクを入れます。

Aさんは、問い合わせ時に「このYoutubeの音楽からギターとドラムを拾って演奏用にアレンジしてほしい」とだけ友人に伝えました。
友人は、一応「お気軽に問い合わせをしてください」とは掲載しているものの、この項目は教えてほしいというものを掲げています。「依頼内容をできるだけ詳しく、希望納期、予算、納品してほしいもの(楽譜なのか音源なのか、どのパートなのか、ファイルの形式など)、他」と明記があるにも関らず、Aさんは本当に上の情報だけ送って寄越したのだそう。
その後、友人が色々ヒアリングして「Youtubeの音楽から、ギターとドラムの音のみを耳コピして、他のパートの音などもギターパートに補足して、自分(Aさん)が歌うためのカラオケ音源がほしい」という内容と納期や金額の希望を聞き出しました。
その後作業をしていたのですが、作業中に「やっぱりベースも追加できますか?」と問い合わせがあり(しかし既にギターの方にベースの分の音符も追加ずみ)、「2パート分いじらないといけないので1パートだけの追加費用では対応できない」と答えれば「じゃあいいです」と言い、納品後に「ドラムの音色が気に入らないのでやっぱりキャンセルで」と言い放ち、しかし「ギターはそのままで良いのでファイルください。ギターの分だけ払います」とのたまったそうなのです。
各楽器の音色については事前に友人は確認をするようお願いをしているらしく「それで良いと言ったのに!!」と憤慨していました。
結局返金はできない旨を丁重に伝えたところ、怒ってしまったようで、その後の注文がものすごくえげつないものになったため、面倒になり、全額返金してギターも含めて全てのファイルを破棄するよう伝えたとの事。

一方のBさんは「Youtubeの音源しか参考になるものが無く非常に申し訳ないのですが、ここからピアノの音源を抽出いただきたく、自分が演奏するので楽譜のみPDFファイルで納品してください。時間が無くて恐縮ですが、1週間以内に頂戴できますでしょうか。無理ならばご連絡ください。費用は勿論その分お支払いいたします」という内容で問い合わせし、友人が提示した金額で二つ返事で納得したそうです。
そして、友人が納品したファイルを確認した後、数箇所直してほしいところがあったようで、その依頼の連絡の際に「追加費用が必要であれば教えてほしい」と伝え、友人が「自分の勘違いでもあるから結構ですよ」と答えたところ、修正後のファイルを確認し納得し完了となった後、「気持ちだけですが…」と追加の入金をしてくださったそうです。

 

これらの話を聞いて、我々一同「分かるー!」と納得。
AさんもBさんも大事なお客様に違いないのですが、Bさんの言葉の節々に滲み出る「思いやり」や「気遣い」そして友人に手間をかけさせているという事に対する「対価を払う」行為、全てが高いモチベーションにつながる事なのです。

お客様ですから、Aさんのような方が普通、お金を払っているんだから、という考えも一理あるとは思うのですが、我々、依頼を受ける側からするとモチベーションには雲泥の差が出るのです。

これは会社員でも同じ。福利厚生や上司、クライアントの態度などでモチベーションって全然違うものになってくるんですよね。
自分が「やってもらう側」になった時、相手のモチベーションを高いものにしてもらうためにも、覚えておこうと思いました。